はちみつについて知る

生はちみつと一般的な
はちみつの製法の違い

生はちみつができるまで...

ミツバチが花の蜜を採集し、巣に帰って貯蔵したものがはちみつです。「一匹のミツバチが一生をかけて集めることができるはちみつの量はティースプーン一杯」それだけ貴重なものなのです。

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花の蜜は巣に持ち帰った時点では水分量が70%もありますが、ミツバチは自らの羽で羽ばたいてその水分を蒸発させます。水分量が20%になるまで濃縮されたら、蜜蝋によって蓋をして、じっくり時間をかけて熟成したら、ようやくはちみつができあがります。

そこから、養蜂家が巣板を遠心分離機にかけ、フィルターで丁寧に濾過していきます。こうしてできあがったものが、正真正銘の生はちみつです。

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一般的なはちみつは...

ミツバチが作るはちみつは、巣の中で熟成させるためとても時間がかかります。そのため、コストや生産量を重視し、早く製品にするために自然の熟成を待たずに急いで収穫すると、水分量が多く水っぽい状態になります。

そこで、濃度を上げるために水飴や人工転化糖を混ぜた「加糖はちみつ」や、水分を飛ばすために加熱した「加熱はちみつ」が作られています。こういったはちみつは、はちみつが持つ本来の栄養素がほとんど無くなってしまいます。日本で流通しているはちみつのおよそ99%が加熱はちみつと言われるほど...

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よく目にする「純粋はちみつ」は...

純粋はちみつと聞くと、無添加・無加工の生はちみつと同じだと思う方も多いと思いますが、加糖はされていなくても、加熱されている場合が多いのが実情です。はちみつは45度以上になると酵素やミネラルが失われていき、60度ではほぼ無くなってしまいます。そのため、生はちみつの栄養成分を失わせないために、熱を加えずに食べることが大切です。


生はちみつの効能と効果

生はちみつはスーパーフードと言われるほど健康と美容に優れた効果を発揮します。生はちみつにはビタミン類、ミネラル、アミノ酸、天然酵素、有機酸、グルコン酸やオリゴ糖の他にも、抗酸化・抗炎症作用に優れたポリフェノールなど、190種類以上の栄養素が含まれています。

1. 殺菌作用

生はちみつは80%という高い糖度を保っているため、細菌は生きていられず、菌が繁殖しません。(糖度70%以上でカビないと言われています。)

そのため、殺菌作用があり、ばい菌が繁殖しないので、清潔な状態で保存していれば、基本的に腐ることはありません。保存食としてもおすすめです。その他にも、やけどや擦り傷、湿疹、のどの炎症、口内炎、歯周病などにも効果的です。特に、傷んだ肌や粘膜の修復を助けてくれます。

※のどの不調には、就寝前にスプーン一杯の生はちみつをなめるのもおすすめです。

2. 腸内環境を整える

生はちみつに豊富に含まれる、オリゴ糖、グルコン酸は腸内の善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を増やす働きがあり、腸内フローラのバランスを整えます。

腸内フローラを整えると...

便秘の改善だけでなく、免疫力の向上や、花粉症やアトピーなどのアレルギーの改善、生活習慣病の予防・改善などが期待できます。さまざまなウイルスや感染症に負けない体をつくるために、免疫力を高めることはとても大切です。

3. 疲労回復

生はちみつの主成分であるブドウ糖と果糖は単糖類といい、体に入るとこれ以上分解されることがないため、素早く短時間で吸収されます。そのため、胃腸への負担がかかりにくく、脳や筋肉の活性化に抜群の即効性があります。

マラソン選手がレースの途中で水分補給するとき、特製のはちみつドリンクを用意しているという話もあります。